       ■学習塾経営 集客成功のカギは「個人で新規開校する4つの注意点」にある！
前号では、フランチャイズで新規開校する際の注意点や観点を7つ お伝えしてきました。 それでは、個人で新規開校したいという場合は、どのような注意点 や観点があるのでしょうか。以下にポイントを4つ記入します。
それは・・・ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ■立地 ■設計 ■武器 ■販促 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
──────────────────────────────── ■立地 ────────────────────────────────
これは個人で新規開校するにしても、フランチャイズで新規開校 するにしても、最も基本であり最も重要な観点です。
ただ、個人で新規開校する場合、フランチャイズのように候補となる テナントを本部から紹介してくれませんから、自分の足でテナント を探す必要があります。その場合、最適なテナントが見つかるまで 数ヶ月かかる場合もあります。 良いテナントはすぐに決まります(他に取られます)。 ですから、開校日を決めたらすぐに探し出すくらいでちょうど良い です。
最初から「このエリアで新規開校したい」という成長性のある市場 であればまだ良いですが、そこまで市場分析が出来ていない場合は 幾つかのエリア候補(出店候補)を見つけ、そこからテナント探しを 行い、候補を絞っていってください。
──────────────────────────────── ■設計 ────────────────────────────────
一言で設計と言っても、「授業回数」「1コマの授業時間」 「時間割」「コース」「料金」等々、多岐にわたります。 学習塾経営の肝となるものですし、期間中に何度も修正できるもの ではありませんから、細かいところも想定して決めていく必要が あります。
フランチャイズの場合、こうした設計はパッケージ型ですから、 ここで頭を悩ますことは少ないでしょう。 個人で新規開校する場合、設計の自由度は高いですが、考えること や頭を悩ませることは多くなります。
当然、その設計が市場にマッチしたものなのかどうか、 他塾分析を行って優位性のあるものなのかどうか、 市場が支出できる料金幅なのかどうか、 顧客が通いやすい設計なのかどうかも考える必要があります。
──────────────────────────────── ■武器 ────────────────────────────────
設計が決まったとしても、具体的な武器がなければ、 顧客が塾を選ぶ材料を提示できません。 そもそも競合他塾がある以上、顧客に比較されることは当たり前の ことです。
「集団指導」「個別指導」「IT指導」「自立学習指導」など、 指導モデルは多岐にわたりますが、あくまでそれはハード面で、 ソフト面の武器も必要です。
どんな顧客に通塾してほしいのか、 その顧客はどんな悩みを抱えているのか、 何をすれば(どんな武器があれば)それは解決できるのか、 その武器を活用すれば顧客はどんな成長を実感できるのか、 そう思った出来事やキッカケはなにか・・・。 こうしたことをしっかり考える必要があります。 時間はかかりますが、新規開校で成功する上でとても重要な観点 です。
また、「そう思った出来事やキッカケはなにか」を軽視する方も まれにいますが、特に母親はこうしたストーリー性に弱いので、 是非とも考えて頂きたいことです。
新規開校は実績ゼロです。以前に勤めていた塾で多くの実績を 出してきたという方もいらっしゃるでしょう。 前の塾と新規開校エリアが近いのであればまだアピールできる でしょうが、残念ながら諸々の理由から過去の実績をアピールする ことは難しいでしょう。 ですから、実績アピールにかわるものとしてストーリー性や 塾長の想いは大変重要になります。
そのうえで、 ターゲット生の成績を伸ばすためにどんな要素が必要か、 そのためにどんな指導モデルや教材、学習環境、武器を用意すれば 実現可能になるのかをしっかり考えて開校に備えてください。
──────────────────────────────── ■販促 ────────────────────────────────
開校資金から予算を分配する中で、比率が高くなるのはこの販促 です。チラシやHPの販促準備に始まり、看板や掲示など細かい ものも含まれます。
個人で新規開校する場合、チラシやHPの校正も自分で行う必要が ありますから、新規開校日から逆算してスケジュールを組んで ください。 特にHPは、業者にもよりますが、完成まで数ヶ月かかる場合も ありますから、すぐに業者選定や校正の話し合いに取り掛かり、 開校間近で焦ることのないように注意してください。
 
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