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 ■学習塾経営 集客成功のカギは「エネルギーの比率を間違えない」にある!
 
 

 新年度、春期講習へ向けて、顧客創造期に入っていきます。

 そのためのシナリオ、設計を考えていらっしゃる読者の方も多いの

 ではないでしょうか。

 

 

 

 

 確かに外部集客に目を向けることは大事です。

 ただ、それと同等、またはそれ以上に大事なのはこの時期の退塾を

 どれだけ抑制できるかということです。要は顧客維持のためにどれだけ

 動いているかということです。

 

 

 

 

 各時期に応じて内部と外部にどれだけの比率でエネルギーを割くのか、

 それを見誤ってはいけません。

 いまはどちらにどれくらいの比重をかけるべきなのか、その判断を

 見誤ってはいけません。

 集客で苦戦している塾は、教室のエネルギーを外部に偏りすぎて

 います。

 

 

 この時期、今通っている塾に何かしらの不安や不満を抱えている顧客

 は、この新年度切り替えのタイミングで退塾を本格的に検討して

 います。

 

 

 目安となる年間総計の退塾率は、5%、多くても7%~8%以内に

 抑えないといけません。

 年間の退塾率を算出していないのであれば、一度計算してみて

 ください。この率が全てという訳ではありませんが、内部満足を

 しっかり図れているかどうかの目安になります。

 

 

 この退塾率を超過している場合、一定成功の目安となる昨年立ち上げ

 比103%以上での生徒数立ち上げが難しくなります。最悪の場合、

 昨年立ち上げ比85%~95%の下方乖離をしてしまいます。

 (上記数値は標準的な塾の場合です。学年バランスや開校年数、開校

 時期によっては次年度立ち上げの成功定義は変動します。)

 

 

 中学生や高校生の持ち上がり退塾の抑制、そのほかの学年の退塾抑制、

 遺失売上の抑制は、当然その塾の今後1年間の生徒数推移や業績に

 直結していきます。

 

 

 

 

 内部がしっかりまとまっていないなかで、どんなに外部集客に力を

 注いでも良い結果は得られません。「内部あっての外部販促」なの

 です。これは頭では理解しているものの、なかなか行動に移せて

 いない方も意外と多くいます。

 

 

 例えば、家庭連絡をこの1ヶ月間で全くしていない塾。通信誌や

 報告書等、お子さんの通塾成果や塾での取り組みをご家庭にしっかり

 ご報告できていない塾。

 

 

 そのほかにも様々ありますが、「外部にばかり目がいっている塾」は

 内部へ目が行き届いておらず、紹介や顧客層拡大につながらないの

 です。

 

 

 

 

 ─────────────────────────────────

 ■以下のような顧客はいませんか…?

 ─────────────────────────────────

 

 □単価受講、週1回の通塾頻度の生徒さん。

 □通常授業以外に塾に来ない生徒さん。

 □コミュニケーションが取れない、取りにくい保護者様。

 □大人しい生徒さん、塾内に友人がいない(少ない)生徒さん。

 □各種イベントや講習不参加の生徒さん。

 □成績が停滞している生徒さん。

 □授業姿勢が悪く、ネガティブ発言が以前よりも増えた生徒さん。

 □連続して2回以上遅刻、欠席のある生徒さん。

 □連続して2回以上宿題忘れの生徒さん。

 

 

 どうかこうした顧客を放置しないでください。

 退塾兆候が出ているのです。早急に対応策を担当講師に伝え、迅速に

 行動してください。

 

 

 「ちょっと気にしすぎかな…」、退塾予備者の早期発見のためには

 気にしすぎくらいがちょうど良いのです。

 

 退塾数の多い塾というのは、こうした塾長の観察が十分できておらず、

 現場任せ、講師任せにしています。担当講師が塾長以上に観察力が

 高いというのでしたら現場任せ、講師任せも良いでしょうが、

 そのような講師はまずいません。

 そうであるならば、塾長が一番教室内に目を光らせなければならない

 のです。

 

 

 

 ─────────────────────────────────

 ■退塾予備者の早期発見後の対応が大事。

 ─────────────────────────────────

 退塾予備者の早期発見後、あなたの塾ではどのような対応を行って

 いるでしょうか。

 

 

 例えば…

 □講師間の情報共有。

 □生徒さんへの声がけの徹底。生徒さんの居場所づくり。

 □学年末テストへ向けた学習計画の作成・提示、目標設定の徹底。

 □生徒面談によるコーチング、学習意欲喚起、学習動機付け。

 □保護者面談、場合によっては三者面談の実施。

 □家庭連絡による顧客との関係づくり。

 □春期講習、新年度の提案面談の実施。

 

 

 この時期であれば、上記対応を1つの事例としてあなたの塾で

 具体的に行動に移して頂きたいのです。

 

 

 あなたが教室内に目を光らせ、「これは問題だ」と感じたのであれば、

 早急にその講師への指導を要します。

 

 

 しかし集客で苦戦している塾は、講師への指導ができません。

 なぜでしょう…。あなたの教室は講師のための教室か、それとも

 生徒さんのための教室か…、答えは出ています。

 

 

 家庭連絡では、「これまでの課題」「今日の授業での対策」「その

 成果やお子さんの成長点」「今後の成長見込み」、これら4点を軸に

 してご家庭に通塾成果をフィードバックしなければなりません。

 

 

 さらには「ご家庭でのお子さんの様子」を最後にお聞きし、保護者様

 が抱えている不安や不満のとげ抜きをしなければなりません。

 

 

 保護者様、生徒さんに関心を持って接しているかどうか。いつも気に

 かけているということをアピールしているかどうか。その関係づくり

 が顧客にとってとても嬉しいことであり、授業料以上の付加価値に

 なるのです。

 

 

 退塾数が多くなっている場合、この『顧客との関係づくり』を

 見直してください。そこに業績回復のヒントがあります。

 

 

 これらの取り組みをしっかり遂行し、2月の提案面談ではこちら主導で

 受講教科やコマ数を提案できるように関係を改善してください。

 

 

 すべての行動が遺失売上の抑制、生徒単価のアップ、紹介層の拡大、

 講習売上のアップにつながります。

 今号をお読みになった後、あなたの行動、期待しています。

 

 

 

  

 あなたの塾ではいかがでしょうか。

 もっと詳細を聞きたいという方は、一度お気軽にお問い合わせ

 くださいませ。あなたからのご相談、心よりお待ちしております。

 

 

 

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