いま流行りのオンライン指導。

　「こういう状況下だから、うちでもオンライン指導を

　組み入れよう」とし、積極的に動いている塾様も多いでしょう。

　ただし、そのオンライン指導のリスクがあることも私たちは

　しっかり認識する必要があります。

　

　

　例えば、これまでの対面指導で提供してきた「学習空間の価値」

　の補填をどうするか・・・。

　例えば、これまでの対面指導で比較的把握できていた「オンライン

　指導の学習状況チェック、学習管理」をどうするか・・・。

　

　

　価値がなくなるということは、どこかで何かを補填する必要が

　あります。そうでないと、オンライン指導に変わっても同じ料金を

　支払うとなった場合、顧客は納得できないでしょう。

　

　

　大手塾のなかには、対面指導と同等の効果性をオンライン指導で

　担保できないとのことから、期間限定で一部料金の値下げに踏み

　切ったところもあります。

　

　

　「量的補填」なのか、「料金的補填」なのか、「指導人数制限

　補填」なのか、「付加商品や付加サービスの補填」なのか、

　それともオンライン指導の料金を変えるのか、塾の方針を明確に

　する必要があります。

　

　

　そして、「オンライン指導の学習状況チェック、学習管理」に

　ついて、導入前に様々なシミュレーションを想定し、実験し、

　そこで出た課題を潰していかなければなりません。

　むしろ、ここがオンライン指導を行う際に、固めるべき重要な点

　でもあるでしょう。

　

　

　「どう指導し、どう管理するか」「どう指導効果を実感してもらう

　か」、こうした細かい部分まで実験して固めていってください。

　

　

　ただし、注意点もあります。

　あれもこれも手を出すと、その先にあるのはエネルギーの消耗

　です。

　特に初期段階で裾野を広げると、エネルギーの消耗度合いは

　かなり大きいものになります。自塾の教室体力をよく鑑みた上で、

　どこを取り入れるのか、何と何のサービスや価値を組み合わせる

　のかを判断することも、経営者として重要なことです。

　

　

　人は目新しいものにどうしても目が行きがちです。

　そして、すぐに手に取ってしまいがちです。

　そこには様々なリスクがあるにも関わらず・・・です。

　表面上の良い部分だけに踊らされてはいけません。

　これは上記のオンライン指導に関わらず、すべてのことに

　通じます。

　

　

　もちろんオンライン指導の長所もたくさんあります。

　多くの学習塾や教育機関で導入するところは更に拡大していく

　でしょう。

　また、今回のコロナウィルス感染症対策で、オンライン指導の

　価値は高まりますし、重要性も増すことでしょう。

　

　

　そして、こうした変革の時代だからこそ、これまでの塾の在り方、

　指導の在り方も変わっていく機会になります。今、まさに価値の

　変容が起こっているのです。

　

　

　だからこそ、自塾に合った指導モデルを構築していってください。

　表面上の良い部分にだけ目が行くのではなく、本質を見極めて

　いってください。

　

　

　本質を理解し、具現化する塾、自塾にとって最適なモデルを構築

　する塾こそ、これからますます人が集まる時代になっていく

　でしょう。

　

　

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

　

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　■「価値がなくなるということは、その分を補填する必要がある」

　■「あれこれ手を出すと、その先にあるのはエネルギーの消耗」

　■「今、まさに価値の変容が起こっている」

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　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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