「物事には、変えて良いものと変えてはならないものがある」、

　私はそう考えています。

　

　

　例えば塾運営で言えば・・・

　理念は基本的に変えてはいけないものでしょう。 あなたの塾の

　存在理由を証明するものであり、この理念を事あるごとに

　ころころと変えてしまっては、塾そのものの存在を否定するのと

　同じでしょう。

　ただし、時代の変化や組織の拡大など、様々な要因に合わせて、

　意図的に変化することは良いと思います。

　

　

　例えば学習指導で言えば・・・

　指導モデルは基本的に変えてはいけないものでしょう。

　その塾の教務 の骨格となるものですし、その指導モデルが曖昧な

　ようでは、教室スタッフは何をもとに教務指導を判断すれば

　よいのか分からないからです。

　もちろん指導モデルはスタンダードなものなので、成績や学力、

　設計 変更、習熟度など、様々な要因で工夫することは良いと

　思います。

　

　

　実は集客で苦戦している塾の場合、変えてはいけないものまで

　平気で変えてしまうのです。これでは塾の柱が育たない訳です。

　

　

　その反面、今ある物事や状態を変えるのなら・・・

　「何のため」「誰のため」に変えるのかを明確にすべきなのです。

　

　

　例えば、「業務の生産性を高めたい」「自分のため」である場合、

　そこに肝心の視点が抜けています。変えることは「顧客のため」に

　なるのかどうかということです。

　「顧客のため」にもなるのなら、今ある物事や状態を積極的に

　変えましょう。工夫して、より良いものを生み出していきましょう。

　

　

　しかしそうでなはく、ただ「自分のため」なのであれば、

　自己都合の判断となり、顧客満足を具現化したり継続したりする塾

　にはならない のです。

　

　

　ちなみに・・・

　「工夫する」とは、基本がしっかりできているからできるのです。

　基本もなにもできていない人が自分の思いつきで判断して変える

　ことは、正直言えば独りよがりであり、自己満足です。

　

　

　人は弱い生き物だから、どうしても自分に甘い判断をしてしまい

　ます。

　そんな囁きがいつも私たちの身近に転がっています。

　そんなとき、どれだけ自分を律し、明確な基準を持ち、自分自身に

　発破をかけることはできるでしょうか。または発破をかけてくれる

　存在があなたの近くにいてくれるでしょうか。

　

　

　いま私たちの目の前に起こっている出来事や状況を、できるかぎり

　冷静に受け止めながら、物事の本質とは何か、原理原則とは何かを

　考えられる人になっていきましょう。

　

　

　そして、明確な判断基準のもと、「変える」という決断をしたの

　なら、全エネルギーをかけて変化させていきましょう。

　成功するためには、それくらいの気力と体力が必要なのですから。

　

　───────────────────────────────

　

　

　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

　

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　■「物事には、変えて良いものと変えてはならないものがある」

　■「何のため、誰のために変えるのかを明確にする」

　■「変える決断をしたら、全エネルギーをかけて変化させる」

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　

　

　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

　■HPトップへ戻る　　　　■ブログトップへ戻る