私たち学習塾の最大の使命であり、顧客にとって最大の通塾ゴール

　は志望校合格でしょう。

　しかし、本当にそこで終わり(ゴール)なのでしょうか・・・。

 

 

　教室運営面で言えば、一部の生徒さんにおいては高校生になっても

　通塾を継続してほしいと思うものです。

　それは純粋にお子さんの高校合格後の人生を考えている場合、

　または集客(運営)目的の場合と、それぞれの考えがあるでしょう。

 

 

　例えば・・・

　エリア内の少子化を考えると、高校生を継続して獲得することは

　収益につながります。それだけ生徒数が安定するからです。

　大学受験の専門コースなどがある塾は多いでしょうが、ほとんどは

　中3生の高校継続を促すところが多いでしょう。

 

 

　それは、様々な高校生専用ツールを導入したり、高校生向けの学習

　空間をつくったりしていますが、実際には小中学生メインの塾では

　なかなか新規高校生の獲得を増やすことが難しいのです。

　そのため、まずは新高1生の継続数や継続率を上げようと様々な

　勧誘をしたり、様々な運営改善や強化をしたりして、目標クリアに

　動いていくことになります。

 

 

　上記は、主には集客(運営)目的の考え方であり、それ自体は

　塾長として当然のことです。何も間違っていません。

 

 

　しかし・・・

　それでもなかなか高校部(コース)への継続数や継続率が上がらない

　場合、課題は他にあるのです。

 

 

　高校継続の特典が顧客にとって魅力的ではないから・・・？

　高校生コースが顧客にとって魅力的ではないから・・・？

　そもそも、高校生の指導に自信がないから・・・？

 

 

　上記は良くある課題ではありますが、改善できるとしてもそれは

　表面上の改善になるケースが多いのです。

 

 

　大事な課題の根幹は・・・

　やはり「どれだけお子さんの高校合格後の人生を考えているか」、

　そこに焦点を当てる必要があります。

 

 

　例えば中学生の場合・・・

　先述のとおり親御さんも、また生徒さんも、「志望校合格が最大の

　通塾ゴールだ」と考えています。

　そうなると、志望校合格と同時に、当然ながら通塾熱は冷めます。

 

 

　これはなにも顧客だけでありません。

　塾長も、顧客と同様に「志望校合格が最大の通塾ゴールだ」と

　考えている場合、そもそも集客(運営)面以外、高校継続の重要性や

　目的が曖昧なのですから、どんなに継続の利点を伝えたところで、

　言葉に説得性や熱意が生まれません。

　結果として、表面上の継続利点のトークしかできず、顧客の心に

　響かないのです。

 

 

　お子さんの人生は、高校合格後もさらに続いていきます。

　親御さんも、お子さんの人生にまだまだ寄り添っていく必要が

　あります。

　お子さんの志望校合格後の人生を、私たちはどれだけ語り合って

　いるのでしょうか。

　志望校合格はあくまで人生の通過点なのですから、どれだけ真剣に

　合格後のお子さんの人生を共有し合っているのでしょうか。

　夢を共有し合っているのでしょうか。

 

 

　表面上のトークではなく、実のあるトークが根本にない限り、

　どんなに高校生コースを改善しようとも、どんなに魅力的な商品を

　用意しようとも、結果はあまり変わらないのです。

 

 

　私たちがまず、「志望校合格が最大の通塾ゴールだ」という考えを

　変えることが大事です。

　改善へ向けたスタートは、実はそこからなのです。

 

　───────────────────────────────

 

 

　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　■「どれだけお子さんの高校合格後の人生を考えているか」

　■「実のあるトークが根本にない限り、結果はあまり変わらない」

　■「志望校合格が最大の通塾ゴールという考えを変える」

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

 

　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

　■HPトップへ戻る　　　　■ブログトップへ戻る