ある程度の経験がある講師ならば、

　「この子の成績が伸び悩んでいる原因はこれだろう」と予測して

　対処します。

 

 

　経験が浅い講師であっても、

　例えばAI教材を用いて、そのお子さんの特性や習熟度を分析し、

　「この子の成績が伸び悩んでいる原因はこれだろう」と予測して

　対処します。

 

 

　しかし、そうでない場合・・・

　成績が伸びない理由を考えても、その理由が曖昧だったり、

　難しく考えすぎてしまったりして、なかなか予測することが難しい

　という講師もいるのではないでしょうか。

 

 

　経験をカバーできる（補填できる）アイテムがAI教材なのでしょう

　が、実際にそれをうまく活用できるかどうかは講師しだいだし、

　なかには「そんな教材はうちの塾にはない」とお悩みの塾もある

　でしょう。

 

 

　この場合、対処法は様々ありますが、大事なのは・・・

　「できる限りシンプルにすること」

　「図を用いて見える化すること」

　・・・ではないでしょうか。頭の中でいろいろ考えてもなかなか

　整理できないですし、難しく考えすぎてしまうからです。

 

 

　例えば、マトリクスを使うのはどうでしょうか。

　縦軸に「成績上位」「成績下位」を定め、横軸に自身が考える

　成績が伸びない理由や項目を定め、4つのカテゴリーの中で対象の

　生徒さんはどの位置に属するのかを考えるのです。

 

 

　横軸の一例としては、

　・「授業中の集中力が高いか低いか」

　・「学習量や演習量は多いか少ないか」

　・「宿題の完遂度は高いか低いか」

　・「宿題の定着度は高いか低いか」

　・「学習計画の完遂度は高いか低いか」

　・「学習意欲は高いか低いか」等、様々考えられます。

 

 

　マトリクスにまとめて分析してみると・・・

　「授業中の集中力は低い」「学習量や演習量は少ない」「宿題の

　完遂度は低い」「宿題の定着度は低い」「学習計画完遂度は低い」

　「学習意欲は低い」のに、成績上位のかとゴリーに位置する

　生徒さんは、そういないのがお分かり頂けるでしょう。

　そのような生徒さんがもしいるのなら、その生徒さんはある意味

　天才です。

 

 

　多くの対象者のカテゴリーは「成績下位」であり、上記の横軸の

　理由や項目のいずれか、または複数で「低い」「少ない」の

　カテゴリーに入っているはずです。

 

 

　ここまでマトリクスでまとめられたら、次にその原因をできる限り

　シンプルに考えること、どの理由や項目から伸ばすべきかを考える

　ことです。

 

 

　授業は基本「人」対「人」の商品なので、なかなか「これだ」と

　名言できる解決策は少ないのかもしれませんが、その中の1つの

　方法として上記内容の分析を行ってみてください。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「できる限りシンプルにする・図を用いて見える化する」

　■「横軸に、自身が考える成績が伸びない理由や項目を定める」

　■「どの理由や項目から伸ばすべきかを考える」

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

 

　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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