今年度のあなたの塾の展望や展開は固まったでしょうか。

 

 

　昨年度の教室運営や数値動向等から、何が課題で、何が強みか

　明確になったでしょう。そして、今年度、あなたの塾をどんな塾に

　したいのか、自身の考えもまとまったことでしょう。

 

 

　強みは短期的に効果を発揮しやすいですし、弱みや課題は中長期

　ビジョンで考える必要があります。弱みや課題を短期で改善したい

　のであれば、生半可なエネルギーでは改善できないのですから、

　どれだけのエネルギーをその改善に充てられるのかを考える必要が

　あります。

 

 

　例えば、新中3生の学年のまとまりや紹介、生徒数がさらに

　増えそうなのであれば、その強みを生かした短期戦術を考えて

　即行動に移す必要があります。

 

 

　逆に、例えば新中1生の集客や生徒数が弱いのであれば、継続

　した集客戦術で中長期的に目的や目標を考える必要があります。

 

 

　こう記入すると、なかには「学年バランスを考える必要がある」

　というご意見も当然出てきます。確かに安定的な収益を考えるので

　あれば、学年バランスという視点はとても重要です。

 

 

　しかし、昨今の顧客動向を見る限り、例えば季節講習やテスト対策

　で人が集まる時代ではなくなってきています。年間を通して、

　その顧客の重要度や緊急度が高まったときに通塾を選択する顧客層

　が増えています。

 

 

　ここ1年、2年で、通塾のタイミングがさらに分離していっている

　とも言えるでしょう。

　そう考えると、確かに理想は学年バランスが整って安定収益を

　出せる生徒数ではありますが、そうした塾は意外と少ないのでは

　ないでしょうか。

 

 

　すると、短期的に集まる学年を強化して収益を安定させる、

　その収益で中長期的に課題となる学年の集客投資を行う、

　という考えもありなのではないでしょうか。

 

 

　だからこそ年間を通した活動がより一層必要になりますし、

　そのためにも今年度の教室展望や展開をしっかり考える必要がある

　のです。

 

 

　（ちなみに・・・

　都心部ではまだまだ季節講習で人が集まる塾は多いでしょう。

　そうした塾は、昨年4月のコロナ禍と比べればかなり生徒を集めて

　います。しかし、郊外や地方では同じ状況の塾は意外と少ないの

　ではないでしょうか。)

 

 

　そのほかにも、

　「うちの塾は、今後の教室展開を考えると、人材採用と人材育成が

　課題だ」というところもあるでしょうし、

　「うちの塾は、今期から教室長が変更になったので、まずは既存客

　とのコミュニケーションを強化したい」というところもある

　でしょう。

 

 

　大事なのは、その強みや弱み、課題は短期で改善(解消・解決)

　できるのかどうか、中長期的な改善(解消・解決)が必要なのかを

　見定めることです。その判断こそ、塾長の務めです。

 

 

　昨年度は、様々なことがありました。そして、耐え抜いた1年

　でもありました(でも、まだまだ気の抜けない状況です・・・)。

　さらに言えば、この1年の出来事で新たしい知識や経験を得ること

　ができました。様々な状況分析や数値分析が集まった1年でもある

　のです。そのデータを活用して、まだのところは、あなたの塾の

　今年度展望や展開を是非固めていってください。

 

 

　弊社のクライアント様とも、今年度の教室展望や展開をしっかり

　話し合って決めています。そこで新たな気づきを得ることが多いの

　です。私自身も、いつもとても勉強になります。

 

 

　あなたの塾では、いかがでしょうか。今年度のあなたの塾の展望や

　展開は固まったでしょうか。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「強みは、短期的に効果を発揮しやすい」

　■「弱みや課題は、中長期ビジョンで考える必要がある」

　■「ここ1年、2年で、通塾のタイミングがさらに分離している」

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

 

　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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