仕事の本質とは何でしょうか。その答えは人により様々ですが、

　そのうちの1つは「次の人のことを考えて行う」ことです。

 

 

　「次の人のことを考えて行う」とは、次にその仕事を受ける人の

　レベルや性格特性、ポジション等を考えたうえで、その人が仕事

　内容を具現化できることであり、円滑に仕事に取り掛かれることを

　言います。

 

 

　ここが弱いと、相手が仕事に取り掛かる生産性を発揮できないし、

　指示した人と相手とで情報共有の乖離が生まれやすくなります。

　結果として期限ギリギリになってしまい、修正や訂正も多く

　なってしまうのです。

 

 

　自分視点が強いと、どうしても自己完結型になってしまい、

　相手を考えた仕事が難しくなるのです。基本、仕事は一人ではなく

　組織や周囲の協力で動くのですから、これでは最大成果や最大効果

　を生み出すことができないのです。

 

 

　仮に個人塾であったとしても、周囲にスタッフがいます。

　お客様もいます。仕事はすべて一人で行うことはできないのです。

 

 

　「次の人のことを考えて行う」人と、そうでない人、

　その差は何でしょうか。一言で言えば、「相手を知る」ということ

　の理解不足でしょう。

 

 

　「相手を知る」とは「相手の考えや感情を把握、予測する」と

　いうことであり、「相手が喜んだり、期待したり、安心したり、

　動きやすくしたりする対応は何かを考える」ということです。

　そのため、この意識が低い塾長は、「自分」が強く出てしまい、

　相手の知りたいことや要望を把握することが不得手で、

　関係構築がうまく機能しないのではないでしょうか。

 

 

　実はこの「次の人のことを考えて行う」「相手を知る」という

　意識と行動は、顧客提案においても大きな差になって表れます。

 

 

　何かしらニーズがあるから、塾にお問い合わせをされたのです。

　しかし、そのニーズが具体的になっているかと言えば、まだまだ

　抽象的な部分が大きいです。また、未来と現実の差を埋めるための

　具体的なニーズや手段になっていないことが多いのです。

 

 

　その差を埋めるためには、顧客を知ろうとしなければなりません。

　その先に具体的な解消策や解決策が生きてくるし、根拠のある

　提案ができるのです。それができない塾長は、表面上の顧客を知る

　ことしかできず、結果として表面上の提案しかできないのです。

 

 

　だから、提案が顧客の心に届かないのではないでしょうか。

　顧客の行動に結びつかないのではないでしょうか。

　売上増加につながらないのではないでしょうか。

 

 

　私たちは塾人であると同時に、周囲の方々の協力があってこそ

　成立する仕事をしています。

　だからこそ、常に「次の人のことを考えて行う」「相手を知る」

　ことを常に意識しなければならないのです。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「仕事の本質は、次の人のことを考えて行うこと」

　■「相手を知るということの理解不足が、本質理解の差になる」

　■「仕事は、周囲の方々の協力があってこそ成立する」

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　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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