あなたの塾では、階層別に会社方針や戦略を理解してもらおうと

　対処できているでしょうか。

 

 

　例えば、幹部社員と教室長、専任講師と時間講師とでは、そもそも

　求められるスキルも、貢献内容も、立ち位置も、理解度も、帰属性

　も異なります。それにも関わらず、どの階層にも同じような言葉で

　理解してもらおうとすること自体、難しいのはお分かり頂ける

　でしょう。

 

 

　しかし、実際には同じような言葉で理解してもらおうとしている人

　は多く、結果として方針や戦略が行き届かないという組織があるの

　です。

 

 

　特に多いのが、上司が言ったことをそのまま下の階層に伝えよう

　としている組織です。こうした対処が、方針や戦略が下の階層に

　行き届かないという状況につながってしまいます。

 

 

　10あるうちの3が方針や戦略のコアな部分だとすると、それだけ

　言って理解できる人はそう多くないですし、できても幹部社員の

　一部でしょう。そうであるならば、私たちが意識することは残りの

　7を具体例、起こるだろう問題点、その際の対処行動を示し、相手

　に理解してもらうことです。

 

 

　さらに、コアな部分も、階層ごとにかみ砕いて説明する必要がある

　でしょうし、階層ごとに言葉を変えて伝える必要もあります。

 

 

　例えば・・・

　幹部社員には「売上」「利益」などの業績数値を上げることを伝えた

　としても、専任講師はそこまで数値を意図して伸ばすという知識や

　経験が少なく、なかなか自分の置かれている立場で理解することが

　難しいのです。そこが、乖離が起きる最大の原因となります。

 

 

　そうであるならば、専任講師には「この方針と戦略の実行が自分に

　とってどんな成長につながるのか、どんなベネフィットになるか」

　を明示してあげたほうが良いのです。もちろん、数値理解も大事な

　ことではありますが、まずはそれ以上に自分の置かれている立場の

　ステージを上げられるのだと、注力して伝えたほうが良いのです。

 

 

　毎月1回、社員全員を対象にした会議を開催する塾もありますが、

　幹部社員しかイメージできないような内容では、下の階層が成長

　することは難しいのです。このような会議では、理念の理解、

　現場のさまざま事例や対処、トップの夢を語るほうがより多くの

　参加者の成長と帰属性を高めてくれるでしょう。

 

 

　下の階層が成長しない、方針や戦略を理解してくれないと悩んで

　いる場合、あなた含め、上司が語る内容に問題がないかどうかを

　見直してください。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「具体例、起こるだろう問題点、その際の対処行動を示す」

　■「コアな部分も、階層ごとにかみ砕いて説明する必要がある」

　■「自分の置かれている立場のステージを上げることを伝える」

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

 

　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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