少し前の話になりますが・・・。

　クライアント様の塾の近くに、他塾が新規開校してきました。

 

 

　そのHPを見たり、実際に外観を見たり、チラシやパンフレットを

　入手したり、塾内調査をしたりしました。

　詳細は割愛しますが、言葉は悪いですが、クライアント様の敵には

　ならないと分析しました。

 

 

　だからと言って安心してはいけませんが、その1つの理由を示せば

　ＨＰでも、チラシでも、パンフレットでも、塾内調査でも、

　「うちの塾は厳しい」としきりにアピールしているからです。

 

 

　よく、「うちの子にガンガン厳しく指導してほしい」という要望を

　親御さんから頂くでしょう。そのご要望を真に受けて、

　「よし！厳しく指導するぞ」と対応してしまうと、まず退塾します。

 

 

　もちろん、厳しさを前面に出しても、そこにそれ以上の通塾価値や

　顧客ベネフィット、実績があるのなら話は別ですが、そのような塾

　は多くありません、

 

 

　敢えて退塾させようとし、例えば大量の宿題を課したり、自習や

　補講で指導回数を増やしたりするというのならばまだ分かるのです

　が、基本的に今の親子関係を見ていると、「厳しさ」を前面に出す

　のは商品アピールとして当たらないのです。

　厳しい指導をしても学力が伸びるお子さんは、本当にごく一部の層

　であり、そもそも時代が「厳しい指導」を受けつけないのです。

 

 

　おそらくこの他塾様は時代の変化を受け入れていないのか、

　見過ごしているのか、過去の自身の成功体験を修正できないのか、

　いずれかでしょう。このような塾で、どれだけの顧客が学力を

　高めることができるでしょうか。

 

 

　私たちがまずすべきことは、「楽しさ」のアピールであり、

　お子さんに「楽しさ」を実感してもらうことです。

 

 

　もちろん、「楽しさ」を履き違えてはいけません。あくまで学習塾

　としての存在価値に則った「楽しさ」を訴求することです。

 

 

　そのためには、まずお子さんの態度変容や行動変容を見逃さない

　ことですし、「塾に行くのが楽しい」「塾の先生が褒めてくれる」

　「自身の頑張りを承認してくれる」といった自己肯定感を高める

　指導にしてください。

 

 

　あなたの塾では、こうした態度変容や行動変容を見逃さないように、

　リストがあるでしょう。

　ただ、「態度変容や行動変容を注意深く観察するように」と伝えた

　ところで、どれだけの講師が対処できるでしょうか。それくらい、

　観察力というのは専門的なスキルなので、指示だけでスタッフが

　対処できるものではないのです。

 

 

　少しずつでも良いので、お子さんがご家庭内で塾の話をする機会が

　増えたのなら、保護者様はどう思うでしょうか。

　「塾に行くのが楽しい」と笑顔で言うお子さんを見て、どう感じる

　でしょうか。親子の会話に塾の話題が出たときこそ、塾の影響力が

　高まっている証拠でもあります。

 

 

　私たちは、保護者様やお子さんとのコミュニケーションを通して、

　塾の影響力が高まりつつあることを察知し、次のステージへ向けた

　提案をするのです。

 

 

　その他にも「楽しさの演出やアピール」は様々ありますが、大前提

　としてそれはお子さんの態度変容や行動変容に注力していることに

　あるのを、私たちは忘れてはなりません。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「楽しさのアピール、お子さんに楽しさを実感してもらう」

　■「お子さんの態度変容や行動変容を見逃さない」

　■「次のステージへ向けた提案をする」

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　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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