複数店舗出店を考える際、どのエリア（商圏）に出店するのか

　考えます。

　新規開校は「立地」「料金」「広告」の3つが成功条件の土台と

　なり、そのうちの1つに「立地」の条件が入る以上、エリア

　（商圏）選定はかなり重要になります。

 

 

　8年近く前の話ですが、あるコンサルタントの方が

　「新規開校から数か月経過してそのエリア（商圏）で生徒集客が

　思わしくなかったら、すぐに撤退して新しいテナントに移った

　ほうが良い」という話をされていました。

 

 

　確かにそれも1つの方法ではあるのでしょうが、そう簡単に

　テナントを解約したり、閉校したりするのは難しいですし、

　その分、追加コストも発生するので、小規模の学習塾は難しい

　です。

　そのため、エリア（商圏）選定、さらにテナント選定は、かなり

　重要な決定事項になります。

 

 

　あるクライアント様は、2教室目を出店する際、既存教室の生徒数

　が70名を超えた段階で複数教室展開を決定しました。

　弊社のコンサルティングをお受けになった最初は生徒数1名

　でしたので、複数教室展開（生徒数70名）になるまで2年半

　かかりました。

 

 

　このクライアント様とは約10年のお付き合いになりますが、この

　10年間で6教室展開にまで発展されました。10年間で6教室

　なので、かなりじっくり教室展開をされているともいえるます。

 

 

　それは、人材採用や育成、教室展開の仕組みを構築していった

　からであり、一気に拡大するのではなく地道に、しかし着実に

　拡大していったからです。

 

 

　さて・・・

　そのクライアント様のエリア（商圏）選定において、大事に

　されている考えがありますので、参考までに記載させて頂きます。

 

 

　それは「既存教室から直線距離で3キロから4キロのところ」を

　エリア（商圏）選定で考えるということです。

　これは都心型の目安となりますが、仮に郊外型の場合（且つ車

　でのお子さんの送迎が多いエリア）は、「既存教室から直線距離

　で6キロから8キロのところ」になります。

 

 

　もちろん、この距離間に線路や大きい道路、川など、通塾エリアを

　分断するものがあるかないかによっても、エリア（商圏）選定は

　変わってきます。

　（※仮にエリアを分断するものがある場合は、「既存教室から直線

　　　距離で3キロから4キロ以内」になっても良いでしょう。）

 

 

　大事なのは既存教室の顧客、または新規開校教室の顧客が、

　「あのあたりにも教室がある」というイメージを持ってもらうこと

　です。さらには、商圏が重なるか重ならないかギリギリのところに

　出店することで、同じ会社同士がパイの奪い合いをしないように

　することです。そして、できる限りエリアの空白地帯を作らない

　ようにすることです。

 

 

　上記のエリア（商圏）選定は、

　10年で6教室展開されたクライアント様が考えている基準の1つ

　ですので、参考になさってください。

　（※当然、エリア（商圏）選定と同じくらい、テナント選定も

　　　大事になります。）

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「新規開校は、立地・料金・広告の3つが成功条件の土台」

　■「パイの奪い合いをしない、エリアの空白地帯を作らない」

　■「既存教室から直線距離で3キロから4キロのところに出店」

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　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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