私たちは、常に生徒さんや保護者様が「成果実感」「成長実感」

　できる価値を提供していく必要があります。

 

 

　コロナ禍の影響、学習指導要領の改訂、大学入試改革等、様々な

　環境変化や教育情勢の変化が起きている中で、それがダイレクト

　に生徒さんの学習意欲低下につながってしまいます。

 

 

　なかには入試や進路をより真剣に考えるようになってくると、

　学習意欲も上がっていく生徒さんもいますが、それはどちらかと

　いうと入試までの距離が近くなることで、強制的に勉強する必要性

　が高まるためでもあるでしょう。

　そのため、真の学習意欲向上とは少し違うのです。

 

 

　そうしたなかで、私たちができることこそ、先述の「成果実感」

　「成長実感」できる価値の提供ではないでしょうか。

　この2つの実感価値の提供により、顧客は通塾ベネフィットが

　明確になります。塾長の影響力も大きくなり、

　「先生が言うのだから、やってみようかな」といったポジティブ

　なセルフイメージを持つことができます。

 

 

　さて・・・

　「成果実感」は、「勉強のやり方が分かってきた」というスモール

　ステップを実感してもらう必要があります。そしてその結果、

　学校成績や偏差値が伸びることを出口にします。

 

 

　ただし、生徒さん自ら自分に合った勉強のやり方を探し出し、

　実際に計画し、行動できる人はそういません。

　だから、最初は塾主導で学習計画を作成していきます。

　塾主導で生徒さんの学習計画を提案し、進捗共有し、アドバイス

　する、こうした付加価値を提供できる商品やサービスを設計して

　いきます。

 

 

　結果として、

　「先生のアドバイス通りに勉強したら成績が上がった」と思って

　もらえば良いのです。それが「勉強のやり方が分かってきた」

　というセルフイメージをつくることになり、「成果実感」に

　つながっていきます。

 

 

　次に・・・

　「成長実感」は、成績が上がったことで、

　「次はこんなことをしたい」「あんな目標を立てたい」と、

　「自主的に自分の将来を決定する」ことです。

 

 

　そのためにも、私たちは日頃の生徒指導や学習指導で生徒さんの

　態度や行動の小さな変化や成果を見逃すことなく、承認していく

　必要があります。

　この対応で、生徒さんが「これができた」「あれができるように

　なった」という自信を持つことができます。

　それは、私たち講師が自分のこと、またはそれ以上に喜んでいる

　姿を見ているからです。

 

 

　すると、その先のステップに進む生徒さんは先述の通り、

　「次はこんなことをしたい」「あんな目標を立てたい」と、

　「自主的に自分の将来を決定する」意思と行動を示してくれる

　ようになるのです。そのときに、これまで塾主導だった学習

　計画が、徐々に生徒主導に変えていくタイミングになります。

 

 

　しかし、これにはとても高い観察スキルが求められますので、

　まずは生徒指導や学習指導のチェックリストを用意し、授業前の

　ミーティングを利用して共有し、講師が行動できるように対応

　していく必要があります。

 

 

　もちろん、その他にも日々の様々な教室運営の中で成果実感や

　成長実感を高められる工夫がありますし、実施していくうえでの

　リスクや注意点もあります。そのあたりは、また今後のメルマガで

　お伝えしてまいります。

 

 

 

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「生徒さんや保護者様が成果や成長を実感できる価値を提供」

　■「勉強のやり方が分かった・結果が出たという成果を実感」

　■「自主的に自分の将来を決定するという成長を実感」

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
 

 

　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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