人材育成が不得手な塾長に多いのは、「感覚的に育成をしようと

　してしまう」ことです。

 

 

　まず、あなたの塾にとって必要な育成リストを書き出してみること

　です。

　そこから、リストを整理し、順番を決め、1つのスタンダードな

　育成計画を作っていってください。

 

 

　弊社のクライアント様の場合、社員、また時間講師の場合と、

　それぞれ2つのパターンの育成リストがあります。そこから、

　例えば時間講師講師の場合、さらに「講師マインド」「ビジネス

　マインド」の育成に意味づけを分け、それぞれリストをまとめて

　います。

 

 

　「講師マインド」は、主に顧客満足の目的を達成することを主眼に

　置きます。そのために、「授業力向上」「担当生徒の情報収集」

　「授業投入」という段階で育成計画を考え、それぞれのリストを

　設けています。

 

 

　「ビジネスマインド」は、主に売上を出すこと、そのための問題

　発見や問題解決を行うことを主眼に置きます。そのために、

　「ビジネスの基本」「様々なケーススタディ」「総括」という段階

　で育成計画を考え、それぞれのリストを設けています。

 

 

　時間講師の方に、売上を出すことを説明することに抵抗があると

　いう方もいるでしょうが、私たちはボランティアではありません。

　社会人として、講師として、顧客からお金を頂いて仕事をして

　いるという認識を時間講師の方に持ってもらうことが大事です。

 

 

　そのうえで、スタッフの性格特性を把握し、どのような声掛けが

　そのスタッフの心に響くのか、また行動変容につながるのかを

　考えることも忘れてはなりません。

　リストはあくまでスタンダードなものですから、そこからさらに

　効果性を引き出すためには、個々の対処が必要だからです。

 

 

　スタッフの性格特性のタイプや対応は、様々な本やサイトで

　掲載されていますので、そちらを参考にされると良いですし、

　ご自身のこれまでの育成経験から、おおよそのタイプと対応を

　まとめてみるのも良いでしょう。そうすると、スタッフの性格

　特性は、大きく分けて4つほどに分類されるはずです。

 

 

　リストをもとにしたスタンダードな育成計画で、どのスタッフにも

　「当塾のスタッフとして必要な考え」を身に着けていって

　もらいます。さらに、リストで育成状況を把握しやすいので、

　育成管理もしやすいというメリットもあります。

 

 

　リストを活用していくことで、

　「このスタッフは、この段階のこの内容理解が弱い」

　「この段階の行動変容が弱い」と分かってきます。

　そこで大事になるのが、スタッフの性格特性を把握すること

　です。個々人の経験や性格等で、同じ説明でも伝わらない場合が

　あります。だからこそ、塾長はスタッフの性格特性を把握し、

　声掛けや指導を変え、理解度や行動変容につなげていく必要が

　あるのです（ここが最も難しいのですが・・・）。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「1つのスタンダードな育成計画を作る」

　■「顧客からお金を頂いて仕事をしているという認識を持たせる」

　■「声掛けや指導を変え、理解度や行動変容につなげていく」

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　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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