今ではネットや紙媒体等、様々な集客ツールがありますが、

　あなたの塾では集客ツールの特徴を理解し、適切な運用ができて

　いるでしょうか。

 

 

　あるクライアント様は、HP、Twitter、ビジネス用のライン、

　グーグルマイビジネスを運用しています。もちろん、紙媒体の

　集客ツールも取り入れていますが、話が複雑になるので、今回は

　SNSやWebツールに絞ります。

　（もちろん、あなたの塾では、その他のSNSやWebツール

　も活用しているという場合もあるでしょう）。

 

 

　ただし、ただ運用しているだけで、そこに明確な集客の設計図が

　あった訳ではなく、集客の効果性が弱かったのです。

 

 

　集客の設計図を考えるうえで大事なことは、それぞれのSNS

　やWebツールの特徴を考えて運用していくことです。

 

 

　例えば、HP、Twitter、グーグルマイビジネスは、個人の

　アカウントがなくても読者は記載内容を見ることができます。

　それだけ簡単に情報を入手することができますし、学習塾側も

　情報を伝達しやすい（もちろん、その分、情報が埋もれやすい

　という課題もある）のです。

 

 

　しかし、学習塾は会員制サービスなので、なにかしら会員に

　なってもらう必要があります。ここでの会員の基準は2つです。

　1つは体験に参加する顧客の場合です。もう1つは、体験まで

　いかなくとも、何かしら顧客の個人情報を得ることで、その後の

　接点維持や関係構築が可能になる場合です。

 

 

　体験生であれば、こちらから家庭連絡をする場合や緊急な報告の

　場合のために、ある程度の個人情報を入手することができます。

　それは、体験申込書で対応可能ですし、それに対する保護者の

　抵抗感は低いでしょう。また、入塾誘導まで持っていくことも

　できます。

 

 

　では、もう1つの基準である、体験授業を受ける段階にまで達して

　いない顧客はどうでしょうか。

 

 

　HP、Twitter、グーグルマイビジネスで情報を得るので良いと

　考える顧客の場合、心理的敷居が高く、なかなか個人情報を得る

　ことは難しいのです。学習ニーズが高まった際に塾を選んでいき

　ます。それまで、私たちはこれらのツールを用いて、継続した

　情報発信や広報活動が必要になります。

 

 

　問題は、それ以外の顧客です。

　「塾の重要度は分かっている」「友人から塾の話を聞いて、気に

　なっている」等、その塾への興味性がある場合、顧客個々との

　関係構築を強化して、体験誘導に持っていけないでしょうか。

　実は、そうした個々のやり取りを望んでいる顧客は意外と多い

　のです。特に友人から紹介された塾であれば、なおさらです。

 

 

　そこで、このクライアント様はビジネス用のラインを最大限活用

　していくことにしました。確かにライン登録も心理的敷居は

　ありますが、ボタン1つで友達登録ができる利便性、友人の紹介

　という信用性を考えると、他の媒体より心理的敷居は低く

　なります。

 

 

　教室掲示、塾通信、案内文等の紙媒体で既存客への宣伝と同時に、

　HP等のSNSやWebツールで宣伝を行いました。

　また、名刺サイズのSHOPカードを新たに作成し、そこに基本的

　な塾情報のほかに、HPやラインページのQRコードを

　入れました。それを保護者面談時に配布しました。

　名刺サイズにしたのは、財布などに入れられ、持ち運びしやすい

　からであり、友人と塾の話になった際にすぐに取り出せるため

　です。

 

 

　ブログ記事の案内、教室内の出来事や写真の掲載、イベントや

　キャンペーンの案内、毎月1回のクーポン発行を柱にしながら、

　それをTwitter、ビジネス用のライン、グーグルマイビジネス

　でも情報の多面化展開（有益情報の定期的な配信）をして

　いきます。できる限りシンプルな集客の設計図にし、継続して

　関係構築や関係強化できる運用を考えました。

 

 

　結果、順調にライン登録者が増えただけでなく、そこから体験授業

　の申し込みまで、この数週間で計5件ありました。

　ここまで短期的に集客効果を出せたのは、塾長の力です。

　1つの成功事例として、参考になさってください。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「それぞれのSNSやWebツールの特徴を考えて運用」

　■「顧客個々との関係構築を強化して、体験誘導に持っていく」

　■「できる限りシンプルな集客の設計図にする」

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　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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