基本的には「褒める」「認める」「励ます」「持ち上げる」

　「感謝する」という5つのポジティブ対応がありますが、

　生徒さんだけでなく教室スタッフにも同様の対応をしている

　でしょうか。

　

　　

　フランチャイズ塾では、オーナーと教室長が異なるところも

　あるでしょう。または個人塾で何名かの教室スタッフを雇用して

　いるところもあるでしょう。企業塾では、教室長として何名もの

　社員や教室スタッフが在籍しているところもあるでしょう。

　

　

　そうした「縦の関係」がある組織の中で、比較的多いのが上長と

　部下の心の乖離です。

　

　

　上長としては、当初部下の一人ひとりが成長していくことを

　願っています。部下も上長の期待に応えようと、自分にできる

　精一杯の対応をしているでしょう。

　

　

　ところが、この関係がいつしか慣れていき、例えば上長からみて

　部下が行っていることが当たり前だと思うようになっていきます。

　このときに対応を見誤ると、上長と部下の心の乖離が生まれます。

　

　

　「当たり前」と思っているから、「褒める」「認める」「励ます」

　「持ち上げる」といったポジティブ対応の頻度が減っていきます。

　すると、部下は「これだけ懸命に行っているのに」「こんなにも

　時間をかけたのに」等、不満の火がくすぶっていきます。

　

　

　最終的に「上長は自分の働きを見てくれていない」となり、

　逆に上長の指示が部下を苦しめるものに変わっていきます。

　ここまでくると負の関係性となります。

　

　

　すると・・・、

　上長の指示に対して、部下は進捗の報告をしなくなります。

　上長と接する機会を意図的に少なくしようとしてしまいます。

　上長が声をかけても、「問題ない」というのみで、真の問題を

　伝えなくなっていきます。

　

　

　例えば・・・、

　あなたの部下はすぐに報告や相談をしてくれるでしょうか。

　あなたも「どんな些細なことでも相談してほしい」と伝え続けて

　いるでしょうか。部下からの報告や相談、不安、不満にしっかり

　耳を傾けているでしょうか。結果だけでなく、部下のプロセスを

　しっかり見て、ポジティブ対応をしているでしょうか。

　

　

　人と人との関係性は一朝一夕でできる訳ではないですし、性急に

　作り上げていくものでもありません。しかし、部下育成の不得手

　な人はこの関係を性急に構築しようとしてしまいます。

　そして、明らかに部下に対してのポジティブ対応の頻度が少ない

　のです。

　

　 

　もし上述の例が当てはまるとお思いなら、これまでポジティブ

　対応が少なかったのかもしれません。部下の声に耳を傾けたり、

　改善策を実行したりしなかったのかもしれません。

　

　

　上長と部下の関係が完全な負の関係になる前に、部下にしっかり

　向き合ってください。ポジティブ対応を行ってください。

　ポジティブ対応は教室活気を生み出してくれます。

　さらに、関係性改善の1つの方法でもあります。

　

　

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

　

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　■「褒める・認める・励ます・持ち上げる・感謝する」

　■「縦の関係の中で、比較的多いのが上長と部下の心の乖離」

　■「部下にしっかり向き合って、ポジティブ対応を行うこと」

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　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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