これまでのお問い合わせ分析をしてみて、短期戦術で集客できる

　学年と、中長期戦術の集客が必要な学年とで分かれるところも多い

　でしょう。

 

 

　短期戦術で集客できる学年は、学年のまとまりがあったり、

　コアカスタマーが存在したりしていて、特に紹介でのお問い合わせ

　が多いのではないでしょうか。

 

 

　この場合、イベントやキャンペーンなどの出口をしっかり用意

　して、紹介喚起を強化するのも良いでしょう。

　また、この学年の生徒さん(できればコアカスタマー)の満足の声を

　用いたチラシを用意して、短期的にエリアを絞って集客戦術を実施

　するのも良いでしょう。

 

 

　逆に中長期戦術が必要な学年は、そもそもその学年からの

　お問い合わせが少なく、短期戦術で集客効果を生み出すことが

　難しい場合があります。

 

 

　この場合、課題の発見や分析が必要ですが、短期戦術で集客可能な

　学年とは真逆で、学年のまとまりの弱さやコアカスタマーの不在が

　問題の本質になるでしょう。

 

 

　また、中心的な役割を担う講師の学習指導や生徒指導もできて

　いない場合が多いようです。

　メイン講師はそのほとんどで、短期戦術で集客可能な学年の指導に

　まわっている場合が多いからです。

 

 

　タイミングを見て、時間割の修正を図り、メイン講師が弱い学年の

　学習指導や生徒指導、そして親御さんへの通塾成果の積極的な

　フィードバックに回れる教室体制の整備が必要になります。

 

 

　さらに、

　市場の口コミや評価もそこまで高くない(広がっていない)ので、

　改善行動が必要になります。

 

 

　ただし、口コミや評価はそう簡単に短期で広がる学年ではない

　ので、だからこそこの学年には中長期的な戦術が必要になります。

　それが有益情報の積極的な発信になるのです。

 

 

　短期的に集客できるのであれば、直接的な外部広告訴求、間接的な

　外部広告訴求を行うことで成果が見えてきますが、そうでない

　場合は中長期的な戦術が必要となるのです。

 

 

　積極的な有益情報の発信において、忘れてはならないのが母親の

　存在です。母親がその情報を知って、「この塾ならうちの子を

　うまく誘導してくれそう」だと期待できる内容を考える必要が

　あります。

 

 

　例えば、

　「入塾前の悩み、入塾して塾の対応、その後の成果、今後の目標」

　といった過去から未来へかけた生徒さんの成長ストーリーを

　積極的にブログや通信誌を通して宣伝していきます。

　もちろん、塾長のメッセージも校正内に組み入れてください。

 

 

　例えば、

　「授業前後の一コマ」「授業中の様子」「講師紹介」等、写真や

　メッセージを用いて教室内の自己開示を積極的に宣伝します。

 

 

　例えば、

　各中学校の特色や定期テスト分析の情報を、積極的にブログや

　通信誌を通して宣伝していきます。

 

 

　こうして、読者である母親が期待できる情報、関心できる情報を

　積極的に示して、次の集客機会である季節講習で一気に刈り取る

　ための土台を作っていくのです。

 

 

　あなたの塾では、いかがでしょうか。

　これまでのお問い合わせ分析をしてみて、短期戦術で集客できる

　学年と、中長期戦術の集客が必要な学年とを分けて、運営や集客を

　お考えになっているでしょうか。

 

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　・・・さて、今号では以下のポイントをお伝えしました。

 

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　■「短期戦術で集客できる学年と、中長期戦術が必要な学年」

　■「学年のまとまりの弱さやコアカスタマーの不在が問題の本質」

　■「中長期的な戦術＝有益情報の積極的な発信」

　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

 

 

　今号のポイントが、あなたの塾の教室運営や学習塾経営の一助に

　なるようでしたら、これ以上嬉しいことはありません。

　

　

　

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